





教育・心理学演習T・Uは、1クラス15人〜20人です。とくに卒業論文の指導とも関わる教育・心理学演習V・W(いわゆるゼミ)は、教育学・教科教育・心理学など14のゼミから選択します。このとき選んだゼミによって教育学コースか心理学コースに別れますが、1ゼミあたりの人数は、一学年7〜8人となり、少人数体制でていねいに指導いたします。 心理学実験実習は、T・U共に少人数のグループを単位にして実施し、レポートの書き方を一から教えます。教科と教育法に関わる実践研究は、演習Tのクラスに基づき、とくに教育法の授業では、20人以下で基礎からじっくり学べるよう親切に指導いたします。

教職に関する実践研究には、小学校の各教科に関する科目と教育方法に関する科目があります。教科に関する科目は、演習Tのクラス2つ分で1クラスを構成します(30人〜40人)。教育法は、演習Tのクラスがそのまま教育法のクラスに対応します(15人〜20人)。中高の教職科目の授業に比べて、初等教育の授業では、徹底した少人数体制をとっています。小学校の教員は、9教科全科目を教えるために、いろいろなことを学ぶ必要がありますが、現実には、誰しも不得意な科目があるものです。このため少人数体制で、不得意科目を克服できるように手厚くサポートしていきます。
授業外でも、希望者には、苦手な科目を克服するための勉強会や講座を実施いたします。苦手意識をなくして教壇に立てるように、現場での実践経験豊かな教員が基礎からていねいに指導していきます。

教育・心理学演習T〜Wでは、4年間を通して、コミュニケーション・スキルと共に、対人関係能力や感情調整能力の訓練をめざします。
小学校1年生から6年生まで、年齢的に幅広い子どもに関わる小学校教員には、コミュニケーション能力が不可欠です。年齢に応じて話し方を工夫したり、上手く表現できない子どもの言い分を理解したり、言語的なコミュニケーション能力の訓練はもちろんのこと、子どもの様子から非言語的なメッセージを読み取る能力・技能の訓練も必要となります。
また子どもとの対人関係能力だけではなく、教員同士の対人関係能力、保護者との対人関係能力なども教員として身につけておかなくてはなりません。少人数体制で行う教育・心理学演習では、コミュニケーション・スキルを着実にステップ・アップさせていきます。
・コミュニケーション能力
・対人関係能力
・感情調整能力
・いのちの大切さの理解
・他人を思いやるしせい
・多様な価値観・個性の存在を認める柔軟で冷静な態度



教育に対する社会の要請は現在、多様化しています。この要請に応えるように期待されているのは、確かに、小学校や幼稚園の教員ですが、教員以外の教育・保育関連企業などの社会的役割も大きくなっています。本学科で身につけた知見や態度・能力は、教員以外の進路でも十分に発揮されるものです。

演習Tでは、読む・書く・聞く・話す等の基本訓練を行います。受講生が分担してテキストに即して報告を行い、報告後に意見交換を行う演習形式で進めますが、具体的には、発表の仕方やレジュメの作り方、建設的な意見交換の仕方等方法的な指導もいたします。 演習Uでは、子ども、発達、学校などの現実的な問題を具体的にとりあげ、考察することを通して、受講生の狭い経験を揺さぶり、一面的な見方を相対化します。ディスカションを通じて、多様な価値観の存在を認めることのできる柔軟かつ冷静な態度を養います。 演習Vでは、ゼミ発表の際に、自分の伝えたいことを他者に理解してもらうためには、どのように伝え方を工夫する必要があるか、各自プレゼンテーションを体験しながら、コミュニケーション・スキルを開発していきます。 演習Wでは、卒業論文作成を目標に、他者の理解を前提にどのように論文を構成し、文章を書く必要があるかを工夫しながら、論理的・説得的な文章構成力・表現力やプレゼン能力を鍛錬します。
専門の技法は、学科導入科目で、第1学年で受講します。演習Tのクラスに基づき、3クラス体制で3人の担当者(例えば、国語・図画工作・音楽)が順次交代しながら実施します(各教科180分×4回)。共通のテーマは、「教師に必要な表現力・創造力」です。
主な内容は、国語科では、寸劇、ディベートマッチ、パネルディスカッション、群読等、国語の授業で必ず扱う内容を取り入れた表現活動を行います。
図画工作科では、身辺材による創作、リサイクルアート、イメージを絵に表す造形活動と作品の鑑賞を含む表現活動を行います。
音楽科では、手作り楽器の創作と打楽器や手拍子、声によるアンサンブル(合奏・合唱を含む表現活動)、イメージを音楽にしていく創作活動を行います。
実践論Tでは、小学校の教育実践に対して、講義・学校ボランティア体験・体験発表を通して多面的にアプローチする参加型・体験型の授業です。前半は、現職教員をゲスト講師に迎え、授業・特別活動・学校行事などの実際について講義していただきます。後半は、受講生が小学校にて学校ボランティアとして活動後、各自のボランティア体験をプレゼンし、各自の体験談を検討して授業へのフィードバックを図ります。
実践論Uは、基本的な授業の形式はTと同じですが、中学校での学校ボランティアを体験します。子どもの成長過程を長期的に眺めたときに、小学校の教員が小学生のことだけを知っておればいいわけではありません。隣接する中学校での子どもの成長をも視野に入れた小学校での教育が必要になるのです。近年盛んな小・中学校間での授業交流がそれを物語っています。
教育人間学では、T・U共に、学内外のさまざまな講師を招き、ひとの生病老死に関わるテーマについて受講生と共に考えを深めていきます。
この授業は、宗教的な情操をはぐくむ本学独自の科目で、第3学年で受講します。「人間学T」(第1学年)、「仏教と教育(初等)」(第2学年)、「人間学U」(第2学年〜第4学年)等の科目と共に、4年間を通して、継続的に自己をふり返り、他者を思いやるこころやいのちを大切にするこころを自然に身につけることをめざします。
臨床教育学では、専門性をそなえた教師として成長するために必要不可欠な、「豊かで厚みのある人間(子ども)理解の姿勢」・「教育(子ども)の諸問題に柔軟に対応できる深い見識」といった態度・能力を育てる実践的な教育を行います。この授業は、第2学年から受講可能です。
具体的な教育場面についての資料(文献やビデオなど)を活用して、参加者自身が、積極的に、子どもの実情を観察し、考察する授業や、子どもをめぐる問題状況の事例を紹介し、その問題事例を中心に、グループに分かれてディスカッション・意見交換をする授業を行なっていきます。臨床教育学の授業では、常に「成熟した一人前の大人としての教師」を目的に据えています。
授業心理学では、「授業」について心理学的に学ぶことを通して、子どもにとって面白い授業とは何か?子どもの興味や関心をひくにはどうしたらいいのか?どうすれば子どものやる気を引き出せるのか?等の問題を心理学的な要因に即して考えてゆきます。
授業の技術は、単なる技術論・方法論だけで成り立つものではありません。教員は、子どもの年齢に応じた特有のこころのあり方を考慮する必要があるのです。
他に「教室の心理学」、「児童の描画分析」、「発達臨床心理学」などの科目を併せて受講すると、子どものこころを理解するのに役立ちます。
総合演習は、教職科目で、教育実習に行く前(第3学年)に学びます。授業は3クラス体制で、3人の担当者(例えば、真宗学・心理学・国語教育)が共同で実施します。
前半は、子どもたちが生きているグルーバルな地球社会と関連の深い現代的な課題に対する受講生の理解を深めるため、3人の担当者が順次交代しながら、現代的な課題について講義を行います。
後半は、グループ活動を通して教育実習に参加するために必要な対人関係能力やコミュニケーション能力、情報整理および問題解決のスキルを養うため、受講生がグループ毎に現代的な課題をテーマとするプレゼン(50分)を行い、ディスカッションをします。
この授業は、教員になったときに、子どもの実生活との関わりで教科指導を行う際には不可欠ですし、「総合的な学習」を実施するための方法論を学ぶ場でもあります。
Copyright c 2003-2007 OTANI UNIV, All Rights Reserved.